
(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2025年5月 9日
5月4日 第669回放送
明日の「こどもの日」を前に今回は『大人におススメの絵本』を選んでお届けします。
絵本といえば「やさしく癒やしてくれる」そんなイメージの作品が多い中で、変わり種
のひと味違う作品もあります。絵本好きパーソナリティの2人が推薦する絵本の特集。
◆『たまごのはなし』しおたにまみこ作:ブロンズ新社。ずっと動かずにいたタマゴが
歩き出してマシュマロと出会い散歩を続けると「そんなことをしても役に立たない」と
か「汚れるよ」など雑音や邪魔が入ります。でもタマゴとマシュマロは無視して散歩を
続けます。各自が自分らしく生きるという事はどういうことなのかを教えてくれます。
◆『やくそく ぼくらはぜったい戦争しない』那須正幹作/武田美穂絵:ポプラ社。代
表作『ズッコケ三人組』で有名な児童文学作家の那須さんは広島出身で被爆体験もあり
生涯をかけて戦争の悲惨さと愚かさを訴え続けました。40年前の『ばあちゃんの詩』
という一編の詩から誕生したのが本作です。原爆で肉親を失った祖母に思いを寄せて、
平和を強く誓う少年の姿を、率直な語り口で描いた絵本です。戦後80年の今年出版。
◆『ええことするのは、ええもんや!』くすのきしげのり作/福田岩緒絵:えほんの杜
暑い夏の昼下がり電動車椅子のおじさんが困っているのを見つけた少年は押してあげて
いい気持になるが「ボランティアって誰の為にするものなのか?」考えさせられる本。
◆『お出かけギター』月夜ぼたん作/横山明男絵:非売品。悩める人や病める人を人格
を持ったギターが励ますという内容。◆『やなせたかしおとうとものがたり』やなせた
かし詩・画:フレーベル館。幼くして父を亡くし、母とも離ればなれになった兄と弟。
22歳の若さで戦死した弟の千尋さんとの思い出を綴った18編のイラスト詩集です。
日曜はがんばらない : 14:19
2025年5月 2日
4月27日 第668回放送
鎌田さんは20年前から『教科書にない一回だけの命の授業』と題して全国の高校を訪
れ文化講演会を開いています。生徒から"生きる上で大切なものは何ですか"等の質問
を受けるたびに自身の17歳の頃の考え方や、その後どのように人生を変えていったか
を語ってきました。そして『17歳のきみへ-人生で大事なことは、目には見えない』
(集英社)を上梓しました。若者以外に親や教師にも読んで欲しい本書を紹介します。
経済的に恵まれず本も買えなかったので、学校の図書館で借りられるだけの本を借りて
むさぼり読んだことで、チャレンジ精神が旺盛になり、他人と違った生き方を模索する
ようになり、言葉にも敏感になって言語感覚を磨きました。本書の中でも「成功する人
はみんな自分の言葉を持っている」と説き、夏目漱石が学習院大学で「私の個人主義」
という題で講演し「自己の確立、自己本位、自我本意」が大事だと述べた上で「他人の
個性、主義、主張を尊重して受け入れることが大事」と語ったことを紹介。高校の同窓
でパリ在住の剣道師範で作家の好村兼一さんの「面白いことをした人の勝ち」も紹介。
さらに「誰でも少し視点を変えたら、それで可能性は広がる。周囲を気にせず、自分が
好きなことを大事にしよう。自分に合った"面白い"を探したらいい」とアドバイス。
本書を出版するにあたりお笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹さんと対談。読書が好きで
一風変わった子と周囲から見られていた共通点もあり世代を超えて意気投合。悲観的な
考えを持って育った又吉さんは「17歳の時のこの本を読みたかった」といい「面白い
は多様。自分が思ってる人生だけが人生じゃなくて、あらゆる楽しいや面白いがある。
もうちょっと気楽に考えてもいいなと気付かせてくれる本だ」と感想を述べています。
日曜はがんばらない : 18:14
2025年4月25日
4月20日 第667回放送
独り暮らしの不安に悩む人もいれば、家族との関わりに悩む人もいます。寄る年波に抗
う気持ちはあっても体調に異変を感じて投稿された健康相談など。回答を聴けば自ら解
決法を導き出せるかもしれません。好評企画『ドクター鎌田&村上のよろず人生相談』
◆藤沢市の男性。頑張り過ぎてドクターストップがかかった息子を案じての相談です。
ドクター鎌田のアドバイスは、48歳で罹った「ミッドライフクライシス」体験を語り
「中年期にはよくあることで、きっとうまく脱出できるから、見守ってあげましょう」
◆町田市のアラカン女性。老父との二人暮らしですが、将来の独りになった時の不安に
加えて、加齢から来る体の不調で生活もままならずに求職活動を揺れ動いている日々。
ドクターの回答は「生活の満足度」という点では独り暮らしの方が家族と同居している
人よりも高いというアンケート結果もあるので、ことさらに独りを不安がる必要ない。
村上さんは「感情のギアを持っているとコントロールしやすくなるでしょう」と回答。
◆さいたま市の男性。還暦を過ぎて、カラダの舵取りが難しく、血圧や血糖値の数値、
脊柱管狭窄症、白内障、手足末端の痺れ、尋常性白斑など色々な症状が出始めました。
ドクター鎌田の回答。年齢的にも色々な問題が出てきますが、ボクも同様な症状が出て
手術もしましたが以後はベジ活とタン活と筋活をしたのでほとんど症状がありません。
◆荒川区の85歳の男性。軽い塞栓性脳梗塞を発症し入院治療を受けましたが、その後
左足の股関節の痛みがあり1キロくらいしか歩けなくなりました。後遺症でしょうか?
ドクター鎌田は、整形外科で左側の股関節に異常がないか?を検査してもらいましょう
更に椅子に座り片足をできるだけ大きく開いて・閉じる股関節ストレッチ体操を推奨。
日曜はがんばらない : 10:43
2025年4月18日
4月13日 第666回放送
2001年に黒柳徹子さんの番組『徹子の部屋』に初めて出演した鎌田さんは、二人の
間で約束を交わしました。一つは「子どもたちに生きるヒントになる本を作ること」と
もう一つは「お互いに今まで通り人の役に立つことを続けよう」今週はその本を紹介。
黒柳さんと鎌田さんの対談集『トットちゃんとカマタ先生のずっとやくそく』の初版は
2007年に刊行されましたが、いわさきちひろさんのイラストを刷新して随所に使い
新装の『トットちゃんとカマタ先生のずっとやくそく』を「実業之日本社」から発行。
本書は「約束」というテーマを通じて信頼や絆の大切さを描いています。まずはトット
ちゃんの約束です。最初の小学校を退学させられて『トモエ学園』に転校すると素敵な
小林宗作校長先生に出会いました。小林先生は「君は本当にいい子なんだよ」と言って
トットちゃんを励まし続け先生が大好きになった少女は「学校の先生になる」と約束。
小林先生は健常児も障碍児も一緒に学ばせて「みんな一緒」と言い聞かせていました。
「助ける」という意識すらなく児童が自然に行動するようになる教育方針こそ、後々に
『ユニセフ親善大使』として世界を駆け回っている黒柳さんの行動の原点になります。
一方、鎌田さんの「約束」は養父の岩次郎さんと交わしたものです。経済的に苦しくて
大学進学を望まなかった養父の「進学を許すが貧しい人や弱い人のことを忘れるな!」
の言葉を胸に、医科大学卒業後は信州の小さな赤字の病院に就いて地域医療に邁進した
り、国外ではチョルノービリ(チェルノブイリ)事故後の支援やイラクの難民キャンプ
や小児病院を支援する活動に繋がっています。不遇だった黒柳さんを見出した劇作家で
演出家の飯沢匡さん、新米医師の鎌田さんを認めた高田真行先生の逸話も語られます。
日曜はがんばらない : 10:30