(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2024年5月 3日
4月28日 第616回放送
「ソ・ソ・ソクラテスかプラトンか ニ・ニ・ニーチェかサルトルか」およそ半世紀前
に野坂昭如さんが歌ったCMソングです。ソクラテスからニーチェまで多くの哲学者は
あらゆる「存在」に対して「なぜそこにあるのか?」を考えました。一見難解な哲学も
「疑うこと!哲学とは自分の頭で考えることによって、思い込みや常識を乗り越えるた
めの方法で、決して難解なものでもありません」という哲学者小川仁志さんがゲスト。
日頃から疑問に思うことなど身近なテーマに関して話しあう場が「哲学カフェ」です。
結論を導くことが目的ではなく対話の中で共に考えるプロセスを楽しみます。小川さん
は「哲学カフェ」を千回以上主宰し、ユーチューブの『小川仁志の哲学チャンネル』で
主に『生きる意味について』分かり易く語っている山口大学国際総合科学部教授です。
「世のため人のため」を考え京都大学法学部を卒業後、総合商社に職を得ます。働きな
がら「幸せか?」自問自答すると心身共に行き詰まり、辞して引きこもり生活を5年。
その中で一冊の哲学入門書と出会い「当たり前や常識をホントか?と疑うことが哲学」
と知り哲学の道に傾倒。名古屋市役所に6年間勤務しながら、更に哲学を探求します。
その後、徳山工業高等専門学校の准教授を経て、山口大学にて哲学を指導しています。
村上さんが『ことば磨き塾』でテキストにしている小川さんの著書【日本人がよく使う
何気ない言葉には『美しい生き方のヒント』が隠されている。】では、美しく生きるた
めの日本人の思想や教養を30の言葉と共に紹介。例えば、間(あわい)は物と物の間
人と人の間。日本人はあえて境界を曖昧にして対立を避けるように思考している。また
「粋に振る舞う」には、日本人が培った所作や知恵が何気ない言葉に隠されています。
日曜はがんばらない : 11:18
2024年4月26日
4月21日 第615回放送
「薬より養生」という諺があります。病気になって薬に頼るより、日ごろから養生して
健康を保つように心がけることが大切という意味です。でも病気になったら薬の服用と
医師が患者に寄り添い、心を癒す言葉が必要です。今回は『ドクター鎌田の健康相談』
◆志木市の男性。妻の視力が低下し調べたら白内障と判明。左目、右目の順で手術をし
順調に回復。結婚して25年間ほとんど休みなく農業に従事してくれたので「少しの間
骨休めをしてもらう」ことにし子供たちも家事を手伝い優しくなったという投稿です。
鎌田さんも白内障の手術を最近受けて、よく見えるようになったという体験談を紹介。
◆所沢市の女性。心臓大動脈瘤と人工弁の置換手術を受け、5種類の薬を服用中ですが
「アルコールは薬の作用が強くなるので飲まないでください」と説明書に書いてあり、
なぜダメなのか?主治医曰く「家で少しならOK」でも「怪我をして出血すると怖いか
ら気をつけて」と言われ、リスクの説明を受けて納得したからもう飲みたくない言う。
患者にわかるように説明してくれる医師が益々増えて欲しいという願いを導き出した。
◆野田市の女性。首の骨を一つつぶし手術を受けてリハビリに励む友人の話。リハビリ
を続けている今も痛みは続き、手の不自由さは変わらないという。また、股関節が悪く
手術を勧められている友人は「家庭の事情で3週間も入院して家を留守に出来ないので
リハビリをして、あがくわ!」と痛みをこらえている姿を目の当たりにして「骨や筋肉
の老化の怖さ」をひしひしと感じカルシウムを飲んでみたり手足を伸ばしたりしている
という投稿に、転ばぬ先の杖で、ズボラ筋トレ、ズボラストレッチを推薦するという。
◆ストレスによる高血圧症の女性◆心房細動で手術を受けるか悩む男性の相談に回答。
日曜はがんばらない : 13:44
2024年4月19日
4月14日 第614回放送
シチリアの村の映画館を舞台に映写技師と少年の交流を描いた『ニュー・シネマ・パラ
ダイス』は映画史に残る名作ですが、リスナーのO・Sさんは「自身の若い頃の記憶と
重ねて最も感動的な作品」と挙げ、映画や本の紹介を楽しみにしていると頂きました。
同様の投稿に意を強くして、今週は『ボクたちおススメの映画特集』をお届けします。
◆アメリカ映画『ブルックリンでオペラを』は、人生には予期せぬことが起こるという
物語。精神科医のパトリシアと作曲家のスティーブンは共にどう生きるか悩んでいる。
そんな二人の前に現れた天衣無縫の女性船長との出会いから生まれる想定外の出来事で
夫婦の人生を劇的に変えてゆく。さらに愛息のため彼女たちが決行した大胆な謀議は?
◆1953年生まれの村上さんが同年公開の小津安二郎監督『東京物語』を紹介する。
映画批評家によるオールタイム・ベストに何度も選出された映画史上に残る名作です。
地方から老夫婦が上京し、成人した子供たちの家を訪ねる。はじめは歓迎する子供たち
も、やがて厄介払いをする。その中で戦死した次男の嫁だけは老夫婦の相手をして狭い
アパートに泊めて一緒に東京見物をする。小津監督が「戦後の日本における家族生活の
崩壊を描いた」と語るこの作品は、人間の孤独感、死生観といったテーマも取り込み、
味わい深い作品。家族崩壊を70年前に描いた「平凡を装いながら非凡な作品」です。
◆『プリシラ』は世界的スターのエルヴィス・プレスリーと14歳で恋に落ちたプリシ
ラ・プレスリーの若かりし頃を描いた映画で、プリシラの回想録『私のエルヴィス』を
もとに、ソフィア・コッポラ監督がスターの孤独スターの妻の孤独を描いた作品です。
◆5月末公開予定の『お終活再春!人生ラプソディ』は、青春時代の夢に挑戦する話。
日曜はがんばらない : 11:24
2024年4月12日
4月7日 第613回放送
アフリカ東部の「エチオピア」はアフリカ最古の独立国で、およそ三千年の歴史があり
80以上の民族が共存している多民族国家です。紛争と飢餓、発展途上国特有の諸問題
を抱えていますが、そのエチオピアで起業した鮫島弘子さんをゲストに迎え鼎談です。
弘子さんは渋沢栄一の玄孫で鮫島純子さんの孫。自分の利益、目先の利益だけでは人は
幸せになれないという「利他の精神」を聞かされて育ちました。大学卒業後に国内メー
カーでデザイナーとして働くうちに安価な製品を短いサイクルで大量生産、大量廃棄す
ることに疑問を感じて3年で退社。2002年から2年間JICAの青年海外協力隊員
としてアフリカに派遣されて、エチオピアやガーナでファッションやデザインに関する
複数のプロジェクトに携わり帰国。外資系ラグジュアリーブランドのマーケティングを
担当してさらに知見を広めて、2012年「アンドゥアメット」を設立。世界最高峰の
羊革「エチオピアシープスキン」を贅沢に使用したラグジュアリーなレザー製品の製造
販売を開始しました。従来の発展途上国での物作りは、品質よりコスト優先と考えられ
がちですがその常識を覆して「良い材料を使い、高い技術力で、買った人が一生愛せる
バッグを、ここアフリカで作れることを実証したい」と考え、社名のアンドゥアメット
は現地のアムハラ語で「1年・ひととせ」という意味で「かけがえのない時間の積み重
ねに寄り添うようなバッグを作りたいという思いを込めた」といいます。革でつくると
化学繊維とは異なり年を重ねるごとに、使い込むほどに味が出て愛着が湧いてきます。
創業当初から、原料の調達から製品づくり、販売後のアフターフォローまで関わる工程
全てにおいて「エシカル・サステナブル」にこだわりアフリカと日本を繋いでいます。
日曜はがんばらない : 10:12