文化放送

鎌田實×村上信夫 日曜は頑張らない

鎌田 實
鎌田 實
(かまた みのる)

医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、 東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会 放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」 「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

村上 信夫
村上 信夫
(むらかみ のぶお)

1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com

過去の記事

番組へのメッセージをお待ちいたしております。 メールはコチラ:kamata@joqr.net

2026年2月27日

2月22日 第711回放送 

「がんの3大治療法」は手術・放射線治療・化学療法です。放射線治療医として日本で
最も知られた「がん専門医」で現代の放射線治療学に詳しい「東京大学附属病院」特任
教授の中川恵一先生をゲストに迎えて『がんと折り合う生き方』をテーマに鼎談です。

東京・月島生まれの中川恵一先生は現在65歳。1985年に東京大学医学部を卒業し
放射線科に入局します。なぜ「がんの放射線治療医」を選んだのか?当時のがん治療は
外科手術が主流で「拡大手術」の全盛期で乳がんも乳房の周囲の筋肉まで切除する時代
に違和感を覚えて、欧米の状況から放射線治療が伸びるという先見性は的中しました。
現在は手術と放射線治療と抗がん剤等複数の治療法を併用し治療効果を高めています。
放射線がん治療医として2006年「がん対策基本法」の成立に尽力し、政府諮問機関
の「がん対策推進協議会」の委員を10年つとめました。更に多くの国民ががんになる
時代にがん教育をしないのはおかしいと中学高校の「がん教育」実施に尽力しました。
がん啓発を発信していた中川先生自身が2018年に「膀胱がん」になり青天の霹靂で
衝撃を受けますが、幸い早期発見で事なきを得ました。その経験から患者さんに対して
やさしくなったといいます。東大医学部の恩師・養老孟司先生の心筋梗塞を2020年
を見つけて、緊急治療を受けてもらったことを機に、医療に否定的だった恩師が変わり
共著『養老先生、病院へ行く』が生まれました。更に恩師の小細胞肺がんが再発して治
療経過など2人で綴った4冊目の共著『病気と折り合う芸がいる』が発売されました。
愛猫家の2人は「猫は今だけを活きているから、死を恐れない」と猫に学ぶ共通認識で
「死を考えるということは、それは同時に、よく生きるということを考えることです」

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放送日:2026年2月22日

日曜はがんばらない : 10:16

2026年2月20日

2月15日 第710回放送 

立川市の男性から俳優中村雅俊さんらが出演した話題の映画『五十年目の俺たちの旅』
を観賞した感想が寄せられました≪60代70代になると人生でやり残したことや来し
方が正しかったのか「答え合わせ」をしたくなるものです。残り少なくなった人生のせ
めて何日かでも楽しく生きて欲しいとエールを送ってくれるような作品でした≫とか。
今週はドクター鎌田が健康相談にお応えし、リスナーの身辺雑記の投稿を紹介します。

【健康相談】7年前に大腸がんの手術を受けて完治。5年前に肝臓がんが見つかっても
悪さをしないので定期的に検査するだけで、薬も飲んでいないという男性からの報告。
ドクター鎌田は「生き様を変えることで、末期がんの患者からがん細胞が消えたという
『実存的転換』の症例を紹介し、珍しいことが起こりうる」と回答。次の【健康相談】
便秘気味だったが「ピロリ菌の除菌後」は快便になったという男性から「これはよくあ
ることでしょうか」と質問。ドクター鎌田は「ピロリ菌退治で胃の調子が改善すること
で食生活や腸内環境が良くなり、間接的に便秘が改善する可能性もあります」と回答。
【健康相談】悪玉のLDLコレステロールが基準値を超え常に155ある女性の相談。
「処方された薬を数か月飲みましたが数値は変わらない。このまま続けるべかですか」
ドクター鎌田の回答「155は境界域なので、薬なしで様子を見る事も選択しですよ」
72歳の男性が『青春18きっぷ』を利用して本人曰く『終活貧乏旅行』をレポート。
島根県出雲市から東京都まで5日間で12,050円と夜行バスよりも格安で上京して
大学時代の先輩と墓参りをし、離れて暮らす娘が営むカラオケバー訪問が旅行の目的。
そのほかに村上さんの講演会の感想や、90歳の小山明子さんの反響を紹介しました。

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放送日:2026年2月15日

日曜はがんばらない : 09:14

2026年2月13日

2月8日 第709回放送 

競輪選手を養成する唯一の研修施設「日本競輪選手養成所」に赴いて90名の候補生に
特別講習するのが村上さんの春の恒例行事。デビュー後に取材を受ける機会が増えるの
で、伝わる意思表示法や、成長と成功のカギになる「言葉の力」を講習してきました。

昨春「競輪界のレジェンドからレジェンドへリレー」と報じられた養成所所長の交代。
前所長の瀧澤正光さん(現在は養成所アドバイザー)から第24代日本競輪選手養成所
所長に就任した神山雄一郎さん。今週は候補生の育成にあたる神山所長との鼎談です。
1968年栃木県小山市生まれの神山雄一郎さん。自転車店を営む父親の影響で幼い頃
から休日になると自転車に乗って父親と遠出を楽しみ、高校時代は毎日40キロ離れた
高校まで自転車通学し、選手としてインターハイと国体で優勝。鳴り物入りで養成所に
入所し首席で卒業。1988年のデビュー以降、36年の現役生活で獲得賞金額29億
余りは歴代1位、通算909勝、特別競輪16回優勝、特別競輪全冠制覇を達成。数々
の記録を樹立し記録づくしの現役生活を送っていたレジェンド選手が、引退早々に所長
就任した理由のひとつは「デビュー当時から瀧澤さんを目標に頑張ってきて、瀧澤さん
が定年で所長を退任するタイミングで所長就任の要請を受けたので、再び瀧澤さんを目
標に頑張ってみようと思った」そうです。所長として「脚力」を強くするのはもとより
「心/精神力」も強くするという指導を心掛けています。競輪選手は競技生活が長いの
で折れない心が大切。更に「悩むな!悩みは速やかに解決して養成所ではご機嫌な時間
を過ごして欲しい」とも言います。神山所長の座右の銘は父親から教えられた「人生、
森羅万象師」すべての存在や出来事が自分にとっての学びの源であるという意味です。

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放送日:2026年2月8日

日曜はがんばらない : 13:20

2026年2月 6日

2月1日 第708回放送 

「読書習慣が身につかずに還暦を迎えて後悔しています」という投稿に「読書が習慣化
できない人は、飛ばし読みも拾い読みもOK、好きな所だけ読む、読了しなくてもOK
などハードルを下げて気軽に読みましょう」と助言。テーマは『おすすめの本』です。

◆ルカ・コニョラート作『じかん屋テンペリア』は時間の大切さを教えてくれる絵本。
時間を売っている店テンペリアには、子どもから大人までいろいろな人が時間を買いに
来ます。ある日「時間を運ぶ気球」が大嵐で到着できません。お店の屋根は壊れ、売る
時間が枯渇したテンペリアに、お世話になった町の皆さんが持ち寄ってくれたものは?
◆内田樹著『老いのレッスン』はこれから老いていく若い人に向けて書かれた本です。
著者は生物的に死ぬ13年前くらい前からじわじわ「死に始め」更に13回忌あたりで
「死に切る」という「死ぬのに26年かけてゆっくり死ぬ説」を唱えています。ある日
突然「死」が襲ってくるのではなく何十年と時間がかかると思えば気が楽になります。
◆井上荒野著『あちらにいる鬼』は、著者の母親と父親で小説家の井上光晴、父の愛人
瀬戸内寂聴の3人が登場。常識では考えられない長年にわたる三角関係をモデルにして
娘が書いた小説です。井上夫妻が眠る岩手県二戸市の古刹「天台寺」に寂聴も生前から
望んでいた通りに分骨され納骨されました。3人が同じ寺に眠っているのも奇縁です。
◆話題映画『SHOGUN将軍』の時代考証をしたフレデリック・クレインスが書いた
『戦国武家の死生観 なぜ切腹するのか』です。武士の死生観は戦国時代と江戸時代で
はまったく異なることを指摘。戦国時代の武士にとって切腹は自身の名誉を守るための
最終手段だったが、江戸時代には切腹が刑罰の一種として制度化されていたそうです。

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放送日:2026年2月1日

日曜はがんばらない : 10:48